「ななちゃん━━━…」



「えっ?!槻里、ぁの子知り合い?紹介しろょ━━━」





ななちゃんが、あの大きな瞳を輝かせて一途に見ていた━━━━



━━━…和輝の姿。





トラックを走る和輝を、友達の輪の中で1人、ずっと目で追いかけていた。





“恋する乙女”





いゃ、“天使”かな?





でも、ななちゃんぃぃ子だし、しっかりしてるし。






告られるのとか慣れてそうなのに、何で和輝なんだろう?







何で何年も好きでいるのに、告白しないのだろう…。






私は、ななちゃんへの疑問符が沢山浮かび上がったんだ。