「ありがとぅ、麻稀っ」




それから私は和輝のところに行った。




「人気ですねぇ多野さん?」



「まぁな!!今、部活の勧誘してるとこなんだけど。みっちゃんと、あきちゃんは入ってくれるって!!」




かっ…勧誘してたんかぃ!!





てかもぅ名前覚えちゃって…っ




「先輩、もぅ名前覚えてくれたんですか━━━?」



「アダ名呼びなら短いから大丈夫。」



「じゃあぁたしは━━━?」





…教室戻ろうかな…


暑ぃ…

ここだけ人口密度高い気がする…。




「ゆり…先輩?」



後ろから、高くて綺麗な声に呼ばれた。



振り返ると、さっき麻稀が言ってた子だった。