「ハァ━━━━…」




「ため息つくと益々シワが増えますょ、ゅりさん。」





「益々…(泣)

それを言うなら“幸せが逃げる”でしょお━━。」




「え?最初から逃がすほどの幸せなんてぁったんだ?笑」



「なぃですねぇ残念ながら。泣」





そして、またカップルの群れを見る。






「私たちも頑張ろぅっ!!高校は青春を掴み取る場だょねっ稚早っ!!」




私は稚早に呼び掛けた。




「ゅり…」



稚早は寂しそうな顔をした。



そして、何かチョップするょぅな仕草をし出した。






「…虫?」



「違うょっ!!残念だけど、私あっち組なんだぁ。」