「━━━…で…」




校門を出て、最初に言葉を発したのは和輝だった。



「え━…と、━━…怒ってんの?」





その一言に少し反応した。



怒ってるつもりじゃなぃし、ただ理由が聞きたかっただけだから。



「違う…てか、何で━━━…和輝…何部なの?」



もぅ分かっていることだけど。




「何部に見える?」





ぇ━━━━━━━





「…陸部?」



「そぅ!!それも長距離ねっ。ょく分かったな!!」






…私、バカにされてます?



「で?何で怒ってんだょ。もしかして黙ってたから?」



「怒ってないって!━━━…てか分かってんなら、なんで言ってくれなかったの?それも私だけ知らなかったなんて…」





何だか、改めて言葉にしてみると、段々悲しくなってくる。




目にも水が貯まっていくのが分かった。