あたしが泣き疲れてしゃがみ込んでも、
賢斗は黙って同じ目線になってくれた
そして尚も泣き続けるあたしを抱きしめて
背中を優しくぽんぽん、と叩いてくれる
それが何よりも安心した
****
「・・ごめん・・・・ね・・・」
「泣きやんだ?」
「ん・・・」
「ほら、これやるから」
賢斗はそう言って、
あたしの手を取って握らせた
「飴・・・・いちごみるく?」
「あ、悪い。これ嫌い?」
「ううん、好きなんだけど・・・・・賢斗っぽくない! 笑」
「うるせぇ///」
賢斗は頬を赤く染めた
そんな賢斗を見るのは初めてで、
なんだか可愛かった
*