【俺、もうすぐ誕生日】



そうメールをしてきた和也。



今度会う約束をしていた日が誕生日らしい。


当然、そう言われたからには祝おうと思った私。



【プレゼント、何がいい?】



【ペアのもんがいい(^o^)ウ゛ィトンのキーケースがいい。】



そぅ言ってきたんだ。


【いいよヽ(´∇`)ノ】



一体、いくらするのかなんて知らなかった私は軽くそう返事をした。



この選択が間違ってたんだ…。



次の日、本屋で海外ブランドが載ってる雑誌を立ち読みした。



《ウ゛ィトンのキーケース…あった!これだ!》



だけど値段を見た私は目が点になった。



一個2万…。



2つで約5万はした。


5万というお金は私にとって1ヶ月のバイトの給料全てだったから…。



今月は服とか買ってお金はほとんど残っていない…。



《ちゃんと説明すれば納得してくれるよね?》



私はメールでキーケースが買えない事を和也に知らせた。



だけど和也からとんでもない返事が返っつきた。



【はぁ?約束したぢゃん!お金あるだろ!嘘つくな!】



謝っても許してはくれなかった。



私が悪いんだけど…。


【お金ないなら作れ!】



作れってどうやって?


私の頭の中に浮かんだ…。






《援交》





という文字…。



テレビとか本とかで知ってた。



だけどその時の私は軽蔑した。



そんな事までしてお金欲しいの?



虚しいだけ。



バイトすればいい事。


しようなんて思いもしなかった…。



なのにこんな事でしてしまう事になるなんて…。



だけどこの時の私は、ただ本当にお金が欲しかった。



私ぢゃない。




操られていたかのような…。



そんな感じだった…。




ー私は今また罪を犯しますー