ー2万ー



だけどまだ足りない。


だからって援交はもう2度とやらないと約束したし。



だけどせっかくの2万…。



龍が稼いだお金でもある…。



簡単には使えないよ…。



元々は和也の誕プレのため…。



きっと援交の相手がどうでもよかった人だったら迷わず使えた。



だけど、龍は援交した私に



「もうするな。」



と言ってくれた。



こんな人いないよ。



だから、ためらった。


このお金を使う事に。


援交で身体を売ってお金貰うだけ…。



そう思ってた私。



だけどたった一夜だけだった短い時間の中で、



【龍】という人間を知ってしまった。



身体を買ったに代わりないけど、



その中で龍の優しさを知ったから…。



龍はどうして私がお金が必要なのかは聞いてこなかった。



知ったのは初めて援交したという事ぐらい。


和也の誕生日の日にちが近づいて来る。



私は決心した。