こげ茶色の長い髪をとかし、

唇にリップクリームを塗って


鏡で全身を確認する




「…よしっ」




鏡の前に立つのはあたしの日課





……少しでもあなたに可愛く見られたいから









「愛子ー!早くしないと遅刻よ」



「はーい」




あたしはお母さんに返事をして

ベットの上にあるスクールバックを掴み

自分の部屋を出た