キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った。
もう放課後。
ついに着たこの日、この時。
「純平クン」
部活に行こうとしている純平クンを呼び止める。
「何??」
純平クンが振り返る。
「あのね、これクッキーなんだけど。
良かったら食べて」
「ありがとう」
純平クンは笑顔だ。
「でね」
「うん」
「あたし、
あたしね、
純平クンのことす きです…
で、良かったら付き合ってくれませんか」
言えた〜〜〜!!
言えたよ。
よかった!!
もう、どんな返事がかえってきたってそれは真実なんだから受け止めよう。
純平クンのほうを見てみると、彼は下を向いていた。
やっぱり、ダメだったかな……
「俺も」
ぶつっと何かささやいた。
「へ??」
「俺も稲垣さんのこと好き」
「え??」
え?
えぇぇぇえええ!!
マジですか〜〜〜〜〜!!
「だから、付き合ってくれると俺もうれしい」
「本当に??」
「うん」
涙は勝手に溢れてきて、何も言うことができなくて。
もう、何がなんだかわかんない。
「好きだよ」
純平クンはもう一度そう言って、
あたしを抱きしめてくれた。
すごくあたたかくて優しくて、
今まで感じたことのない気持ちを感じた。
やっぱり幸せは自分で導くものなのかな!?
ものになんか頼らなくたって、
こんなに幸せな気持ちになれる。
幸せを運ぶチョコレート
やっぱりそれは偶然そのチョコを贈った女の子達が幸せな気持ちになれたから、
そんな名前がついただけなのかもしれない。
おわり
なんとなくあとがきをつけてみました。
これは、あたしの初めての短編小説です。
というか、ちょー短編です。
本当はもう少し長くなる予定だったんですが。。。
ただ、バレンタインとおばかな女の子がかきたいなぁと思ってかいたんで、カナリ雑いですし。
ちなみに、果穂ちゃんは、一瞬登場した右京クンに告白し、見事成功したということにいあたしの中ではなっています(笑)
読んでくださってありがとうございました。
12月24日 李津菜