そりゃ、竜族のサポート役として存在するという亜竜人ほどには立派ではないですけども。……亜竜人はあるんだよー。角そのものに圧されてどこまでも伸びるというそれは、いびつだったり、たわんでたりする。

 形はひとりひとり違う。亜竜の人って、それが良いことだって思ってて、誇りをかけて競い合うお祭りみたいなものもあるらしい。 あつぅ……。

 でももっと凄いのは、競い合って負けた方は、それこそぽっきり、というかばっきり、角を折りとられちゃうのよ。

 長年かけて伸び、それこそ首がツルんじゃ無いか、と思うくらい重たい角。それに耐えて初めて亜竜のひとは一人前と認められ、真実誇りに思ってるっていうのに。

ちょっと聞いた話、っても噂ね、亜竜人ていうのは他の国やなんかではおとぎ話って言うくらい現実味のない存在なのね。だから、逆に有名っていうか、伝説めいた話。