姿の幼さからいってもいくつかわからないけど、神殿から出て、お目付役の亜竜人達の目を盗んでまで危険を冒して、あたし達を……?

「待ってて……くれたんだ……ここまで、出てきてくれてたんだ……」

「そうなんだってさ」

 また……超天然なんだから! グリフったら、甘いマスクでにこりにこりと微笑んでいる。

 あたしはさっきまでの自分の態度を恥じた。まるで自分だけが事態を分析してるみたいに、わかったようなことを並べといて、本当の事を見失ってしまっていた。いや、それなんかおいといても。

 依頼者がこんなに礼を尽くしてくれてるのに、眠いの疲れたのって……別に威張るわけじゃないけど「何でも屋」としてほめられたもんじゃないよね。