同時に、あたしの中で何かが弾けるような感覚に襲われた。


「――っ! 見んなや! あんたには関係ないやろっ!」

「え? うわっ!?」


あたしは自分に掛けていた布団をまくりあげて頼道の顔面に思いっきり押し付けた。


見られてしもた――

――馬鹿に、される――!


「あたしの顔、見んといて……!」

「ちょ、優霞ちゃん、いきなりどうしたん…!?」


頼道は意味がわからず、押し付けられる布団に苦しそうにもがいた。


「どっか行って! お願いやから!
あたしのことはもう、ほっといてよ!」


むせかえりそうなこの気持ち悪さは、久しぶりだ。

決して初めてじゃない。