「でも、びっくりしたよ~。頼道くん、めちゃめちゃ賢いじゃん」

そう言って富美江が頼道を誉めた。

富美江~…。
あんたはどっちの味方なん…。

「まあね~。余裕だし」

ほら、こいつムカつく性格やから、ちょろ~~~っと誉めたっただけですぐ調子乗りよるやろ。

「あんたほんまムカつくわ」

あたしは睨みながら心底気持ちを込めて、頼道にそう言ってやった。

「何とでも言いんしゃい」

でも頼道は余裕な顔をしてふっ、と鼻で笑った。

「そんなことより、約束、ちゃんと覚えてるよな?ハーゲンダック、一週間、毎日律儀に俺のために、昼休み、購買に買いに行くんやで?」

ちくしょう。

「ちっ」

「なっ」

あたしは舌打ちで返事した。

「悔しいけど、約束やからしゃあない…」

「お、おう…。頼んだで~」

何度でも言ってやる。

頼道、お前、超ムカつく!!!