たくさん泣いた後少し上を見上げてみる



杏里も少し涙目だった


お母さんは帰ったんだろう


杏里は領のコトについてはあまり聞かなかった



杏里なりに気遣かってくれたんだと思う



わたしもあまり話したくなかったから……



また思い出したら、自分がおかしくなりそうで怖かった



そんなとき


コンコンッ


「どうぞ」



ガラッ




「あっ…」