その夜のことです。


 乙女がが宮殿から少し離れた小屋に訪れました。


 庭師の寝起きするところです。


 そして身を低くして礼をとられました。


 驚いたのは庭師の方です。


 石像にされた女性そのもの、しかし、こんな遅くに現れるだなんて! 


 でも王女は言うのです。「夜にしか自由に動けはしないのろいをかけられているのだと。


 小悪魔が大悪魔に取り入るために多くの美姫が犠牲になっている。


 助けてくれ、と……