「なんと見目麗しい方なのだろうか」


 その女性はその国の王女様でしたが、男は知らずに、石である彼女を好きになってしまいました。


「きっと助けて差し上げたい……」


 男はつぶやきながら、熱い想いとは裏腹にそこを 去りました。