びっくぅう!!!!!と肩を跳ね上がらせたその人。振り返ったその顔は……



やっぱり海だった。


「そっ……空ァア!!??おまえ何でいんの!?」
「ってゆーか!!海……あんた何で浮いてんの……!!???」

「へっっ!!!???」


海はしまったというような顔をして、慌ててジャングルジムのてっぺんに足を着けた。


「そっ……空の見間違いじゃね?」


明らかに慌てふためいている海。


「ちがうもん!!あたし海が浮いてるの見たっ!足ついてなかったし!!」


「う………」


海は困った顔をして、ため息をついた。


「…何その溜め息。」

「とっ、とにかくっ!!そら!!この事は誰にもいわないでくれ!!!」
「えっ、なんで!?体浮かせるなんてスッッゴイじゃん!!」

「空飛ぶなんて常識じゃ考えられないだろ!?それに知られちゃいけないわけが……」


海はそこでためらったように言葉を切った。