あたしはその鋭い言葉にハッとした。 菜美の身体が切りつけられたようにビクッと震えた。 確かにそうかもしれない・・・、でも、 いずみちゃんの冷静さが怖かった。 ―――お願い!二人とも、もうそれ以上何も言わないで!! 「人がなんて言ってもあたしは自分の気持ちに従ってるだけだし、裕次郎だって・・・」 菜美は身を硬くして目を伏せると 「泥棒の子のくせに」