「一人で帰んの?」

先生はあたしにいきなり質問してきた。


「いっ…やあの…みっ…美耶ちゃん…あっ、荻野さんと!!」



ふーん。
先生はそう言ってちょっと上を見た。


考えるときのクセ。
いっこ発見。




「荻野…って…あーっわかんねえなあ。」




「ねえ先生?」

「ん?」





「なんであたしの名前は覚えてたの?」


答えてくれるかなってちょっとドキドキした。