--弦輝side----




ふぁぁ。



「ちょっと高山先生っ?生徒の前で欠伸なんてしないでくださいよ?」


「あ…はいすいません。ここんとこ眠くって」



俺は高山 弦輝。
今日からここ、創英ゼミナールで講師をすることになった。


もともと人に教えるのは好きだった。
学校の先生も目指したけど、まあそれはワケあって…ー



「じゃあ高山先生、くれぐれもよろしく頼みますよ?」

この人は塾長。
50才くらいの優しそうな人。
俺を引き入れてくれた。


「はいっ。分かりました。」


そう言って教科書やらテキストやらを持った。