「・・・あたし帰るよ」

「駄目だよ!

まだ安静にして、入院しなきゃいけないって言われてるんだよ!?」


「そんなの関係ない。


・・・どうせ死ぬんだから」

「凛っ!!!」


桜の叫び声が、病室に響いた。

「自殺なんて・・・あたしがさせない!!凛は生きなくちゃ駄目だよ!!」


桜の目には涙が浮かんでいた。


桜なら分かってくれると思った。


あたしがこれ以上生きていたくない理由を。

何も言わないでくれると思ってた。