「言われてみれば、そうかも。だから、俺にはそういうセンスがないって言ったろ? そっちは何か思い付くか?」

「えっとね、センスがいいか悪いかは分からないけど、”パーシー”ってどうかな?」

もし私が犬か猫か、あるいはフェレットやウサギでもいいんだけど、ペットを飼う事が出来たら、名前は”パーシー”にしようと決めていた。

「洋風な名前だな?」

「え? うん」

桂木君の口から『洋風』なんて言葉が出たのがなぜか可笑しくて、自然と頬が緩んでしまった。

「なに笑ってんだよ?」

「え、笑ってないよ」

「そうか? まあ、いいや。パーシーねえ」