「ああ、俺だけど。……まだ学校。……うん、ちょっとあって。……あのさ、頼みたい事があるんだけど。
……違うよ。子猫をさ、拾っちまって…。……そう、またなんだよ。
……生後一ヶ月弱ってところかなあ。……白。たぶんペルシャかチンチラが混じったミックスで、毛が長くてフワフワって感じで…え、目の色?」
桂木君は電話の相手から「目の色は?」と聞かれたみたいで、携帯を耳に当てたまま、屈んで子猫に顔を近付けた。
「えっと、黄色。あ、いやブルー? 黄色と青のオッドアイだ!」
オッドアイ?
「もろ、おふくろ好みだろ? ……前と同じ? トイレ掃除一ヶ月ね。分かったよ。じゃ」
桂木君は「ふぅ」と息を吐き、パチンと携帯を畳んだ。
……違うよ。子猫をさ、拾っちまって…。……そう、またなんだよ。
……生後一ヶ月弱ってところかなあ。……白。たぶんペルシャかチンチラが混じったミックスで、毛が長くてフワフワって感じで…え、目の色?」
桂木君は電話の相手から「目の色は?」と聞かれたみたいで、携帯を耳に当てたまま、屈んで子猫に顔を近付けた。
「えっと、黄色。あ、いやブルー? 黄色と青のオッドアイだ!」
オッドアイ?
「もろ、おふくろ好みだろ? ……前と同じ? トイレ掃除一ヶ月ね。分かったよ。じゃ」
桂木君は「ふぅ」と息を吐き、パチンと携帯を畳んだ。