え、なに?
手を引っ込めようとしたけど、桂木君にガッチリ掴まれていて出来ない。
次の瞬間、手の甲の傷に消毒液がピシャピシャと掛かり、ビリビリビリっと電流のような衝撃が走った。
「ひゃっ! 痛い〜!」
思わず私が叫び声を上げると、桂木君は私の手をガッチリ掴みながら、傷口にフーフー息を吹き掛け、「すぐ治まるから、我慢な?」と、優しく声を掛けてくれた。
「桂木君の嘘つき! すごく沁みたじゃない」
私が睨むと、桂木君は「ごめん」って、謝ってくれた。
「もう…、知らない!」と私が拗ねると、
「でもさ、”妙薬は口に苦し”っていうだろ? バッチリ消毒出来たと思うぞ」
と、桂木君が面白い事を言った。ギャグかな?
「それは飲み薬の話でしょ?」
と突っ込みを入れると、「あ、そうか…」と言って桂木君は微笑み、それを見て私も笑ってしまった。
手を引っ込めようとしたけど、桂木君にガッチリ掴まれていて出来ない。
次の瞬間、手の甲の傷に消毒液がピシャピシャと掛かり、ビリビリビリっと電流のような衝撃が走った。
「ひゃっ! 痛い〜!」
思わず私が叫び声を上げると、桂木君は私の手をガッチリ掴みながら、傷口にフーフー息を吹き掛け、「すぐ治まるから、我慢な?」と、優しく声を掛けてくれた。
「桂木君の嘘つき! すごく沁みたじゃない」
私が睨むと、桂木君は「ごめん」って、謝ってくれた。
「もう…、知らない!」と私が拗ねると、
「でもさ、”妙薬は口に苦し”っていうだろ? バッチリ消毒出来たと思うぞ」
と、桂木君が面白い事を言った。ギャグかな?
「それは飲み薬の話でしょ?」
と突っ込みを入れると、「あ、そうか…」と言って桂木君は微笑み、それを見て私も笑ってしまった。