俺は捨てた元カノ達に謝って、出来れば許してもらいたいと思った。

俺はいつの頃からか、人を好きになるとはどういう事かが分かるようになっていた。
それはおそらく、紬に出会い、紬を好きになった頃と重なると思う。

そして、過去の俺がそれを分かってなかっために、元カノ達にいかに酷い仕打ちをしてきたかを知り、一人一人に謝らないといけないと思った。

そのけじめを付けなければ、俺には紬に想いを告げる資格はないと思った。

俺が捨てた元カノを数えたら15人もいた。本当はもっと多いかもしれないが。

一日一人だと15日も掛かり、それでは紬と圭介の仲がどんどん進んでしまうから、昼休みと放課後を使って一日に最低でも二人。出来れば4人に謝りたいと思った。