「ハァー」

あれから結局、紬からメールは来なかった。何でだろう…

俺、何か悪い事したんかなあ。

もう一度メールするか、いっその事、3組まで行って紬の顔を見るか…?

喫茶店を飛び出した時の、今にも泣き出しそうな、紬の顔が気になって仕方なかった。

それを思い出すと、胸がギューッと締め付けられるように痛かった。

あ。これは圭介が言ってた、悪化した症状じゃねえのか?

心臓が悪いんじゃなければ、いったいどこが悪いってんだよ?

「また、溜め息か? オゾン層を破壊しないでくれよな?」

「バ〜カ、それは牛のゲップだろ?」

「ほお…よく知ってたな」

俺が溜め息をつくと必ず来るな、この圭介は。”溜め息検知機”でも持ってんのか?