「つむは…その桂木君という子が好きなのね?」

「………」

「気持ちを打ち明けないの?」

「しない。友達でいたいから…」

「それで、つむはいいの?」

「いい。ちゃんと勉強するから、安心して?」

「そう…? 私はお風呂に入るから、その後一緒にご飯食べましょう? ね?」

「うん」

お母さんが部屋を出た後、また私は泣いた。

今度の涙は、桂木君への叶わぬ思いのためだった…