あたしは嘘をつくことにした

「嬉しいんですが

 あたし大事な人いるんで

 ダメなんです」

すると翔から

思いもよらない答えが

「嘘でしょう

 俺にはわかるよ」

見破られていた

「もしかして俺に何か

 不満でもあるの?」

「違うんです

 あたしがダメなんです

 釣り合わないと思います

 それに関わると……」

その時翔があたしの話を

止めるかのように

「俺はそんなに軽い気持ちで

 言った訳じゃないから」

翔におされ後日

返事をするということで

あたしたちはわかれた

あたしの気持ちは重い

相手は悪くない

しかし素直に付き合えない

このままいなくなればと

思えるくらいだった