「俺の名前は翔

 君の名前は?」

「みゆと言います」

「みゆちゃんね

 いくつなの?」

「16です」

やっと話せてきたのに

お開きになっていた

なんだか寂しい気持ちで

いっぱいになった

またみゆちゃんに逢うため

帰り際に聞いた

「どこの学校行ってるの」

正直聞いてどうするんだと

思われるに違いない

なんなら無視されたり

でもみゆちゃんは

真っ直ぐこっちを見て

「I高校です」

と答えた

俺は嬉しくなった

俺はこのとき

彼女に恋をしてしまった