「あ、來実先輩。」


あたしの大好きな声と
フワっ、と甘い香りがした


「翼くん…」



ゆらゆらと翼くんの顔が揺れ
よく視界も見えなくなり


「來実、先輩っ!?」



翼くんの声を聞き
あたしの意識は、途切れた