そんな彼から毎日のようにメールがくる。
それにイラつき私は「空メ」を連発した。
その日のメールはもう来なくなったのだが、次の日。


ナスビが私のもとにきて


「お前きのう『そらメ』送っただろ!?」



…え?なんて?


たしかに空『そら』ではあるけど『そらメ』て……。


「……『からメ』ね…」


優しく訂正する。彼もそれで間違いをわかったようだけど、私に訂正されたのがいやだったらしくちょっといらついて。



「お前ケータイよこせ」


そう言ってナスビは私のケータイをとろうとする、勿論渡さんけど。




「ケータイ貸せよ、……じゃあ『ミクロSD』貸せよ!」










これから先も彼はいろいろ間違えるであろう。