「…――でな、今日一緒に帰…」
「千里ちゃん!!」
私は席を立ち急いで彼女の元へと駆け出す。
「佑耶さん!」
彼女もどうやらこちらに気付いてくれたようだ。
私と私の奥にいる琉生をチラ見して、コソッと耳打ちをしてくる。
(仲直り、出来たみたいですね!)
(うん!これも全部千里ちゃんのお陰だよ!ありがとう!)
(いえいえ、佑耶さんが頑張ったからですよ。それよりほら、早く琉生さんのとこに行かないと)
「え!?ぁ、うん!!ほんとにありがと!!じゃあまた後でね!!」
バイバイと手を振り合い、私は再び琉生の元へと戻る。
…なんか、今の千里ちゃん大人っぽかったな…。
最後らへんはこう、なんて言うか諭すような目してた…。
いや、よく考えれば体つきもエロい。
琉生もやっぱあーゆーのがいいのかな。
………ん?
そういやさっき琉生が何か言い掛けてたような……。