それからは琉生とゆっくり談笑。
久しぶりに普通にしゃべった気がする。
直接怒らしたのはこのイチジクの件だが、実は前々から琉生は苛々していて、私への態度もどこか素っ気なかったのだ。
周囲の女子たちは「遂に捨てられた~」とか「見限られた~」とか好き勝手言ってたけど、
なんか、 ご め ん ね ☆
あ、別に負け犬とか思ってないから!全然!
その、恋愛小説にはモブ(その他大勢。脇役。例:クラスメートA)も重要って言うか、
なんて言うのかな~、
なんか、恋愛小説において、てこの原理の支点の役割っていうの?
あなたたち次第で私ことヒロインとヒーローの関係が変わっていくっていうか、
いや~そう考えるといいな~そっち。
私もそっちが良かったな~。
いや、まあ冗談なんだけどね☆(笑)
…って、まあ私1人で上手くいった訳じゃないから、そんなに強くは言えないんだけど…。
…千里ちゃんのおかげですよね。はい。
早くお礼言わなきゃな~言いたいな~報告したいな~。
………とか思ってたら、なんと琉生の向こう側の廊下を本人さんが歩いてるじゃないですか。
チャンス!!