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流石にあれはちょっと引いたね。
だがしかし、あの時琉生が凄く良い笑顔で親指を立ててきたのは忘れない。
その指を関節から逆方向にぶん折ってしまいたかった。
「ゆう!次移動教室」
「え?あ、うん」
―――――……
「ねぇ、見て黒木ん所」
「うわ、また琉生君と一緒にいるし!かわいそ~琉生君。無理矢理付き合わされて…」
「…?どうしたの?」
「ああ、あのね、あの女黒木佑耶って言うんだけど、隣にかっこいい人いるでしょ?その人にひっつき虫なんだよね」
「幼なじみだかなんだか知らないけど、ウザすぎ」
「しかもうちらの嫌がらせにも何ともない顔するんだよね~」
「そうそう、顔はそこまでなくせに肝だけは据わってて」
「まあ千里ちゃんみたいな可愛くていい子だったら琉生君と付き合っても何も文句ないんだけどね」
「え?私?」
「あ、もう時間だ。早く移動しよ」
……黒木…佑耶ちゃん。