「千里ちゃんって、前の学校で何してた?もしよければ吹部入んない?」
「え、ちょ、ずるい!千里ちゃん!やっぱ運動の方がいいよね?」
「千里ちゃん、『ちさ』って呼んでいい?」
「千里ちゃん、お昼一緒に食べよーよ」
……早速モテモテですね。
紗耶香ちゃんの周りに群がるクラスのおなご達。
廊下にも、彼女を一目見ようと大勢の人が集まっている。
クラスの男子?
いやね、あいつら変に意識しちゃって誰も話しかけられない感じよ。
…しかし、あんなに、一斉に質問を受けて大変だろうけど、全てに丁寧に答えているのは凄い。
あ、席は勿論琉生の隣になりました。
お約束ですよね、分かってました。
はい。
…と話を戻して、
ほんとに可愛いなー…。
優しそうで、気配りも出来そうで、見れば見るほど『桃学』の紗耶香ちゃんにそっくり。
あ、それと、あれもそっくりなんだよね…。