「今日さ、もう、帰らない?
すずかちゃん、嫌そうだし・・・」

まさか、修吾君から言われるなんて
思わなくて。
嬉しかったけど、少し切なそうな顔をした
修吾君を見て胸が痛くなった。

「・・・あ、そうだね。
なんかごめんね?嫌な思いさせちゃって。」

「別に、大丈夫。」

「、今日は、なんか・・・楽しかったです。
ありがとうございました。」

あたしが席を立とうとしたときに、
修吾君があたしを呼び止めた。


「ねえ、アド、教えてよ。」

あたしは、今までなら教えなかったの
だろうけど、修吾君には普通に教えることができた。
きっと、帰れるということに、
テンションが上がっていたのかもしれない。

そうだと、思う。


「ありがと、またねっ」


そういって笑った修吾君は、
とても眩しくて、あたしは少しドキドキした。









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