腕を挙げ、全てを光で満たす。

遠距離攻撃がない以上、近づいて攻撃するしかない。

それに、相手はほぼ全員が妖魔の能力を秘めているといってもいい。

「モード:真槍」

『モード:真槍』

俺は姿勢を低くしながら、一気に群れに突っ込む。

案の定、兵士達は目をくらましている。

兵士達の肉体はすでにチューナーとして変化している。

さっさと、カタをつけるしかない。

近距離ならば、能力も銃も味方に当たる以上は使えないだろう。

『モード:真刀』

刀で腕を裂き、銃を装備する。

ここで撃たなければ、俺達はどうなるのか解らない。

今から、大量に人を殺す。

「地獄行き、だな」

銃を乱射し、周りにいる兵士を蜂の巣にする。

弾切れが起これば、隙を見て死人の銃を蹴り上げて装備する。

動きを止めれば、兵士達に能力が放たれる。

体勢を立て直させてはならない。

しかし、傷を受けているのにも関わらず、立ち上がってきている。

傷も治っている。

これだけ契約妖魔がいて、回復役がいないのはおかしい。

それに気付いた時には、回復した兵士に蹴り飛ばされ、距離をとらされる事になる。

「ぐ!ヤバイ!」

このままでは、能力と銃との蜂の巣になる。