―火曜日午後六時半過ぎ―


「ごめんね、こんなに早く呼び出しちゃって。ほら、いつもバタバタしてなかなか葵ちゃんとゆっくり話をする時間もないでしょ?」

ミキはそう言うと店の冷蔵庫からウーロン茶を一本取り出し、グラスにゆっくりと移した。


「そうですね,ママと私も話がしたかったので今日はちょうど良かったです。」


「それじゃ葵ちゃんの話から聞こうかしら?」

ミキは髪をかきあげ、ニコリと笑い葵の目を見つめた。

「いえ…ママから先にどうぞ…。」

少しの緊迫の後、ミキはそれじゃあと話を始めた。