数十分後、文之から返信メールが届く。


「葵おつかれさま。
俺はまだ仕事してるよ。
葵のことずっと考えてるよ。今度店のこと話すんだね。ちゃんと話せばママも分かってくれるよ。大丈夫。
☆葵大好きだよ☆」


文之のメールを読みながらママの先程の顔つきを思い出していた。

ママの目は時々とても鋭く冷淡な目に映る。

口元は笑みを浮かべていても目が笑っていないとはあのことを言うのではないかとさえ感じる。


(一体何の話だろう…。ひょっとしてママは私が店を辞めること、気が付いてるのかな…？）