「葵ちゃん、真ん中のカウンターお願い。」

ミキが葵に指示を出す。


一人、真面目そうなお客が一人で座っている。


(どうしよう…。
一人じゃ何も話せない。)


「失礼します。いらっしゃいませ。
葵です~。」


精一杯声を