「ミキにはまだ店辞めること言ってないんだろ?」


「うん、なかなか言えなくて。ママ忙しそうだから。」


「俺から言おうか?」

葵は首を横に振り、

「大丈夫。自分のことは自分でしなくちゃね。」



「困ったら何でも言ってよ。俺、葵のためなら何でもするから。」

「文之、ありがとう。」

そう言うと、葵は文之にもたれかかった。