「俺もだよ。葵のことずっと大切にする。」

葵の髪に優しく触れながら文之もそう言った。


甘い甘いこの時間がずっと続くようにと葵はいつも考えていた。


大切な人を見つけ、幸せな時間を共有する。しかしそれは果たして永遠だろうか。


見つけた幸福を永久保存出来たらどんなにいいだろう。


葵は文之の胸の中で何度も何度も繰り返した。