「もちろんだよ。三月いっぱいで辞めるよ。四月からは社会人だしね。
だけど良い社会勉強になったなぁ。」


「素敵な男と出逢えたしな?」

文之がいつものごとく、おどけて言う。


「うん。そう。」

「なんか照れるなぁ…。」


「文之のこと好きだよ。」


葵は素直に言うことが出来た。


「文之に出逢えて良かった。」


葵は真剣な眼差しで文之を見つめる。