文之は葵を全身で愛してくれた。


例えばそれはひろしやその他今まで関係を持った男性達としてきたSexとは全く違う。


欲望だけの行いではなく、文之はあくまでも葵を快楽へ導くことに努めてくれる。


一つ一つの動きが葵の為にされているものであり、身体の奥深くに刻み込まれていく。

(愛されてるんだ、あたし…。)


葵は何度も何度も登りつめる度、頭の中で思いをめぐらす。


文之が甘い言葉を囁くたび、葵の心は全て文之へと奪われていた。


葵は身体が悲鳴をあげるまで文之に愛され続けていた。