文之の柔らかく温かい唇が葵の唇に重なる。

ゆっくりと文之は自分の舌を葵の口の中へ入れていく。

わずかにタバコの臭いがしたが、文之の舌の動きが心地よく、気にはならない。


何分間くらい口づけただろう。


葵のトロンとした顔つきに文之は思わず理性を失った。


葵は文之に抱き抱えられ奥のベッドルームへと導かれた。


「葵ちゃんが欲しいよ。」


文之は葵の胸へと手を伸ばす。


葵は全てを文之に委ねた。