葵の目に入ってきたのはダイヤモンドの輝きそのものだった。

小さなダイヤモンド6個がハートのモチーフの中にたっぷりと詰め込まれており、ゴールドのしなやかな線が型どっている。

大振りだがハートもダイヤモンドも上品なデザイン、配置のため、全く嫌味がない。

(こんなに素敵な指輪が世の中にはあるんだ…。)

「こんなに素敵な指輪見たの、私初めてです。」

「そう?そんなに喜んで貰えるとは思ってなかったよ。サイズはどう?ゆるくない?」

「はい。ぴったりです。・・どうして分かったんですか?私サイズ教えてないはずですよね?」

「うん。葵ちゃんの指ってとっても細いからお店で一番小さなものをお願いしたんだ。」