「今夜も会えるかな?」

そそくさと車を降りようとする葵に阿倍は問いかけた。

「今日はお店休みだけど・・?」


「葵ちゃんに会いたいんだ。」安部が強い眼差しで伝える。

「分かったから、もう行って!」葵はそう言い放ちドアを強く閉めた。

葵には阿倍の目のやり方が怖かった。愛してるという気持ちが故にあのような表現になるのだろうか。

(一体、阿倍は私の何を愛してるのだろうか?)


葵は疑問を抱えたまま会社へと急いだ。