慌てて着替えを済ませ、会社を後にした。


藤木に言われた言葉が頭にこべりついていた。


「アルバイトじゃあるまいし…。」

何度も頭の中で繰り返す。


ショックだった。


そして葵に向けられた藤木の目はミキから受けたものと同じ類いのものだった。


実に冷淡で尖ったその目に葵は恐怖を覚えた。


(なんだか前途多難だな…。)


深いため息と共に葵は眠りについた。