「はぁっ?」

藤木は思わず声をあげた。


「え?何かお手伝いすることありました?

何でもやるので言って下さい!」


「いや、そうじゃなくて…。
あがるって何?

アルバイトじゃあるまいし。」


藤木は葵をチラリと視界に入れると鼻で笑った。


「すみません…。失礼しました。」


ペコリと頭を下げ、葵はその場を去った。