ビクッ!!


いくつもある部屋の中で、ひとつだけドアが開いている部屋がある。

その部屋から男の人の怒鳴り声が聞こえてくる。





男の人の怒鳴り声には

いい思い出がない・・・


しばらく忘れていた記憶がよみがえりそうで怖い……


私は祐輔の浴衣の袖をギュッと握りしめた・・・






祐輔は私の背中をさすりながら、部屋をゆっくりと覗く。

私も怖い気持ちを抑え、部屋を覗いていた‥‥







「「テメェ……許さねぇ!」」



「ちょ‥‥修二っ!!」


部屋を覗くと、修二くんが新人ホストの胸ぐらをつかんでいる。

それを見た祐輔が、すぐさま止めに入った。







しゅ、修二くん!?

……どうしたの??


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